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連載小説
AYAの食べ放題紀行

第三回 つきじ植むらに行く(後編)

  階段を降りて、まず1つ目のドアを開けた。そこはまるでホテルというか、高級旅館のロビーの感じ(行った事ないけどね)。まさに大人の雰囲気。そして、もう1つドアがあって、やっとお店の中へ。厳重だ・・・(!?)。

 お店の中には女子大生らしき女の子が2人、やはりしゃぶしゃぶ食べ放題を食べていました。

  しゃぶしゃぶ肉をお腹いっぱい食べようと思って、お店に乗りこんだわけですが、なんと2人なら、1人しゃぶしゃぶ、1人すきやきと選べるとお店の人からのアドバイス!!とてもとてもとても迷いました。お店の人が待っているのに・・・。結局両方頼んでしまいました。2人の場合でも卵は1個。今日はしゃぶしゃぶの薄いお肉を気のすむまで食べようと思ってたんだけどなぁ。すきやきの甘い味も好きだから、つい浮気を・・・。

  しゃぶしゃぶのおなべは磁気調理器でぐつぐつ。しかもお肉をゆでる(?)のは豆乳だしでわった「つきじ 植むら」オリジナルのダシ!白濁したお湯でお肉がさっぱりとします。臭みが消える?お肉は一目「いー肉」でした。希望どおりのうすーいお肉。たれはAYAの好きなゴマだれでは有りませんでした。が、おいしー、さっぱり味。ポン酢かな?万能ねぎをたくさん入れると美味しさ倍増!もみじおろし(大根おろし&一味唐辛子)は辛くて駄目でした。野菜は実はすき焼きに入れて似てしまいました(笑)。

  卓上コンロに鉄なべが運ばれてきて困った。すきやきはかすみさんが注文した事に(なぜか)なって、2人で「しょうゆとかとか砂糖とか運ばれてきて”わりした”から作るようになってたりして。そしたらどーする?」とか言って笑っていたら、お約束(笑/?)ラード、謎の液体、そして砂糖!!きっとかすみさんは

「わりしたからつくるのかー!!」
と青ざめていたはず(笑)。すると店員さんは、液体入れを指して

「こちらがタレとなっております」
の一言。

  良かったね。かすみさん。きっと甘さは自分で調節できるようなシステムなんですね。サラリーマンの方は甘々はあんまり好きじゃなかったりしますものね。細かい心配り!!さすが高級。

 二人でなべを眺めていると、店員さんが来てびっくりして(?)言った。

「火を付けて下さい」
そう言われれば、コンロの火は消えている(初めからついていないが・・・)。

  そして、私はかすみさんを見守ってみた。だってすき焼きの作り方なんてしらないんだもん。ラードを1/3くらいしいてみた(ラードなんて、牛の脂なんだから、そんなに口にしたくなかったから)。相談の結果、焼く→煮ると言う作り方が正式なものだったような気がする。とりあえず焼いてみた。お肉がくっついた。こげ始めた!困っていたら、店員さんが来てびっくりしていた。きっと心の中では

「お肉がこげて、おなべが駄目になっちゃう!!」
と思っていたと思う。彼女は焦っていたが、落ち着いた態度ですきやき修復作戦を展開してくれた。ラードを全部入れて、くっついたお肉を救出。心の声は
「やれやれ・・・」

  その後、また2人ですきやき作りを再開。お肉を焼くのは半ばあきらめ、タレを入れた。そして煮た。お肉もガシガシ入れて野菜も入れた。しゃぶしゃぶの野菜も、しゃぶしゃぶとも同じ内容で、白菜、ネギ、にら、エノキ、マ○ニー、にんじんが入っていました。ところで、マ○ロニーっていったい何?すきやきなどの煮込み料理(濃い味)にはとても合いますよね。

  しゃぶしゃぶの方では、どのくらい火を通すと一番お肉が美味しいか実験を開始。結論、ピンク色が美味しい。実はしゃぶしゃぶの器の火力(?9は最初の設定のまんま「最大」・・・。どうりですぐ火が通るわけでした。最後の頃に気づいた。

  そんなこんなで、なべの方は2皿分で野菜はストップ。お肉のみを食べようとの作戦です。しゃぶしゃぶはさっぱりしているので、たくさん食べられ、終了。しかし、すきやきが何とも・・・飽きてきてしましました。そこで、甘党のAYAはさっきからの疑問を口にしました。
「かすみさん、お砂糖入れました?」
「うんにゃ。」

すきやきは甘いもの。AYAはちょっぴりお砂糖を入れました。味が変わってちょっぴり新鮮。
「おいしー」
そこで、かすみさんがトイレに行っている隙に全部入れてしまいました。小さじ1杯は間違いなく入っていたはず。それを全部・・・。すると、
「うあー、あまーい(まずーい)」
くどい味ー。失敗しました。戻ってきたかすみさんも1口食べて絶句。辛党のかすみさんに悪い事しました。とりあえず、残りのすきやきの2/3はAYAが責任を持って片づける事に・・・。

「くどいよー、くどいよー」と半泣きに(ウソ)しつつ食べてました。

その時の口なおしは、なんと「ごはん」。お肉を1皿とちょっと食べた頃、ご飯のふたを開け、おかずとして食べ始めたごはんの残りは何とも「平和な味」・・・。ご飯とともに私を救ってくれたのは、白和えをおかずにご飯・・・。

  食べ放題のほかに「季節のお通し(300円)」を注文してみました。何かの白和え(豆腐で和えてある)だとは一目でわかったものの・・・中身がわかりません。味は、甘い。不思議な甘さ。何口か食べてみて発見!!柿でした。それに菊の花が。豆腐による白和え、中身は柿。女の人が喜びますよ。柿嫌いのかすみさんは「美味しいとは思えなかった・・・」と後にこぼしてました。秋の味覚、柿。でも、栗じゃ無くて良かったよね。

  ご飯や柿を食べているうちに、すきやき鍋はぐつぐつぐつぐつ煮詰まってきました。
「こげる!」とおもったかすみさんは火を止めました。AYAが遅遅として箸が進まない為、冷えてきた。鉄の特性は「熱しやすく冷めやすい」・・・。AYAは飽きっぽかった。よくお母さんに言われたっけなぁーなんて思っていると、すきやきはどんどん冷える。冷える=あぶらが固まる・・・くどさ倍増・・・。困った。そのすきやきを片づけるには・・・。かすみさんに押し付けるが一番。しかし、かすみさんは、もう全く食べられない状態・・・。味もさることならが、たくさん食べましたからね。AYAが食べるしか。

  そのあぶら(くどさ)を取り除くには・・・。閃いた策は「洗う!!」。
水じゃないですよ。逆効果ですから。しゃぶしゃぶのお湯で洗う。余分な脂と砂糖のくどさが解け出ていー感じ。全部食べましたよ。まーおなかいっぱい。

  私たちがお店に入ったのは5時30分。出たのは・・・。その間、サラリーマンがたくさん入ってきたり(サラリーマンの方はお座敷を好んでいました)、大学生らしい女の子の組は結構入っていました。やっぱり女の子は食べ放題好きですよね。

  私が入った時にしゃぶしゃぶを食べていた隣りの女の子達は、食べ飽きてからだいぶ喋ってから出て行きました。

  食べている途中に入ってきた接待組らしい。男の人2人組みは、ちょっぴり店員さんに絡んでいました。関西人らしい片方の人は、お肉について語っていましたよ。そして2人は店員さんに向かって
「この肉何g?」
「この肉、輸入牛だろう?」

でも、AYAは思いました。
「おいしければいーじゃん」
ブランドにこだわるなんて、ちょっぴりつまらないよ。

  お肉のお替りはしゃぶしゃぶ2枚、すきやき3枚。とは言っても、どっちのお肉であっても両方の鍋に入れてたし(笑)。うすいからすきやき用でもしゃぶしゃぶ用にしても問題なし!やっぱり、うすいのっていーなー。ちなみにお肉は1皿200grしいので2人で1kg!多いと見るか少ないと見るか・・・。

  店員さんのお話によると、この数は「普通より多い」そうです。良く食べたからな^。食べ放題じゃない「しゃぶしゃぶ/すきやき定食」は1800円でお肉一皿だから、やっぱり食べ放題のほうがお得だよね。

  とにかく、美味しいお肉をお腹いっぱい食べましたよ。最近はどういう訳か食べ放題に限らず、お腹いっぱいになると酔っ払いのように陽気になるAYAは「かすみさーん、おだんご食べようよー」
と食べられもしないのに買おうとするし、道間違えそうになるし、つられてかすみさんもお寿司食べようとするし(もちろん冗談ですよ)。

  食べ放題プロ級になると、あやしい物質が脳から分泌されるみたいです。麻薬のような(ウソ)。

  それを証明する為に、AYAは今日も食べ放題巡りの旅へ出る。

2000年11月17日
執筆:AYA


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