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創業明治七年の老舗のお茶屋、「野口徳太郎商店」は |
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5代目 「この鉄瓶は富士山の形をしているので富士釜って言うんですよ」 キムラ 「すごいですねー」 5代目 「鉄瓶だから美味しくお茶が飲めると思いますよ」 フルハシ 「買うとおいくらくらいするものなんですか?」 5代目 「今だとそうとうしますねえ(もう製造しているところも少ないらしい)。これでお茶を飲むと最高なんですよ。味がまろやかになるんですよね」 おかみ 「いいお茶ほどお客様は葉っぱを少なくいれてしまいますので味がうすくなりがちです。だから入れる量と抽出時間(約40秒)とお湯の温度(80度くらい)を守って入れていただくとおいしく飲めるんです」 フルハシ 「では、さっそくいただきましょう」 まず一口飲んで、普段もっているお茶のイメージとまったく違う味で驚きました。なんというか、非常に濃厚な味。かつ、葉っぱの風味がそのまま生きている生っぽい味わいです。 キムラ 「ふーむ・・・!これは美味しいです」 フルハシ 「すごく濃厚ですが、飲み口がとってもさっぱりしているんですね!」 キムラ 「こまかい粒というか粉みたいなものが下に出ていますが、これは普通のお茶でも出るものなんですか?」 5代目 「蒸しを強くしていますんで、そういったものが出るんです。蒸し方なんですね。通常、この辺(平地)は深蒸しが中心。山のお茶というのはツンツンしていて、そうすると黄色で味が薄い。」 キムラ 「なるほど」 5代目 「最近は地球自体、水が悪くなっているんです。日本も昔と比べてかなり悪くなっています。だから香り重視の山のお茶より、蒸しが強いお茶の方が水に負けない分、おいしく飲めますね」
■2 代々の”太郎”の名がつけられたお茶
フルハシ 「5代目(富太郎さん)の息子さんが「翔太郎」なんですね。」 5代目 「茶太郎をメインに据えて、代々こういう歴史があって、この時代にはこういうことがあったんですよ、ということをうたっているわけなんです。 味的に言うと、一番お値段が高いのは熊太郎。芽が柔らかいです。コクととろみがあるんですね。芽が開かないうちですから柔らかいんですよ。 芽が大きくなって葉っぱになってしまうと、味が雑になってしまいます。そうすると、安いお茶になってしまうわけです。 一番売れているのは100g1000円の盛太郎ですね。 煎茶を作るために一番の元となるのは、「荒茶」といいます。これは業界用語で一般にはあまりしられていませんけど。農家の人が摘んで、蒸して、揉んで加工したものがこれなんですね。 農家の方はこういうものを飲んでいるんですよね。これが以外と美味しい」 キムラ 「こちらの蒸し方なんかはいかがなんですか。」 5代目 「基本的に内は中蒸しですね。普通煎茶と深蒸し茶の間くらいがメインです。蒸し方は各お茶屋さんによって違うんですよね。うちの場合は深蒸し過ぎないで、また煎茶っぽくもない」 キムラ 「中蒸しですか」 フルハシ 「ポイントですね」
■3 お茶業界ルネッサンス! 〜粉末茶「お茶の素」はお茶の栄養を残さず摂取できる!〜 キムラ 「粉末のお茶を開発されたそうですね。これの成分なんかは・・・」
5代目 「”お茶の素”という商品で、普通のお茶をそのまま粉砕したものなんです。」 キムラ 「カテキンとか、そういったお茶の栄養分はちゃんと入っているんですか?」 5代目 「そういった面では最高ですよ。通常お茶ってね、茶殻にのこる成分があるんですよ。食物繊維とか、ビタミンAとかEとかっていうのは、茶殻に残っちゃう。それが捨てられている。そういった栄養分はお湯に溶けないんです。 この”お茶の素”は、それがまるごと飲めちゃう。おちゃっぱを丸ごと粉砕していますからね。」 キムラ 「うーむ、なるほど。すごいですね。」 5代目 「体には抜群にいいです。ヨーグルトに混ぜて食べてもいいし、牛乳に混ぜてもいい「お茶飯(おちゃめし)」というのがあるんですが、あれに良く使う人もいるようですよ。ご飯を炊くときに一緒に入れちゃう。」 キムラ 「お茶飯ですか。んー、うまそう」 5代目 「一番美味しいのはヨーグルトに入れて食べる事らしいですけどね。ブルガリアヨーグルトとかナチュレとか、ああいうものに砂糖を入れないで食べちゃうんですよ。そうするとヨーグルトの酸味を消してくれて、お茶の香りがしてとてもおいしいんですよ。あと牛乳とかね。インターネットではこれをメインに販売していきたいと思ってます」 フルハシ 「歴史のある老舗のお茶屋さんが、こういった新しい商品を作っているというのがすごいですね。」 キムラ 「信頼性もありますしね。普通の食品会社が似たような商品を作っても、お茶のプロではない、というイメージがありますものね。」 5代目 「なかなかお茶屋さんはこういうものを作りたがらないんですよ」 おかみ 「”お茶の素”は焼酎にも合うんですよ」 キムラ 「えっ、そうなんですか?」 5代目 「焼酎に最高ですよ。”煎茶ハイ”って言って」 おかみ 「二日酔い絶対しないんですよ」 キムラ 「本当ですか。会社の新年会でこれを入れて飲んでみますよ。」 ■4 茶碗やきゅうすにもこだわりたい! 〜有田焼のお茶碗に、常滑焼のきゅうすが通!〜
おかみ 「そうですねえ。やっぱり味がいいのは常滑焼(とこなめ・やき)ですね。常滑の基本は茶色なんですが、薬を使っていろんないろを出してるんですよね。これはぜんぶ常滑ですよ。きゅうすは常滑が一番使いいい。益子焼とか笠間焼だと、少し厚ぼったくなるんですよね。 お茶を飲むときに一番いいといわれているのは、常滑焼のきゅうすに有田焼のお茶碗と言われています。有田焼だと中が白く抜けていてきれいに飲める、っていうのがあるんですけども。 あと今は深蒸しが多いですから、中が網になっているんですよね。いろんな網がありますが、(といっていろんな形状のきゅうすを見せてもらう。)ただ、これは一般的な人が使うきゅうすなんです。職人さんから言わせれば、そういうのは邪道の使い方であって、いやがるんですよね。自分の本当の手作りの場合は、昔本来の穴のあけ方があって。それでも深蒸しはやっぱり無理なんで、それ用の網があるんです。だいたいこれのほうがムラがでないですね。網が帯状についてる、帯状式と言いますけれども。 あとお茶碗なんですが、こういうふうな中がふっくらとしていて、外がちょっとめくれているような朝顔型なんですけど(このページの上部に掲載されている写真参照)、これが飲みやすいとされているんです。 で、玉露などのいいお茶ほど、小さなお茶碗を使って。いいお煎茶、高級お煎茶を飲むくらいだとこのくらいのお茶碗が適当。 番茶というほどではないですけれども、ちょっとお安いお茶を飲む時には、量を多めに。このくらい(もう少し大きめ)のものを・・・」 キムラ 「全然知りませんでした。うちの家内もお茶っ葉の後始末がめんどうで、なかなかお茶を入れてくれなかったりするんですけれども」 おかみ 「コーヒーが流行った世代(今の30〜40代)はあんまりお茶を飲む習慣がないですね。それより上の方や、子供たちなんかも抵抗なく飲んでくれるんですけどね」 ■5 取材を終えて ということで、生まれて始めて本格的にお茶をいただいてしまった私たちですが、「普段飲んでいるお茶と、ここでいただいたお茶はまったく別の飲み物だ!」ということを強く感じました。ぜひ一度体験される事をお勧めします。可能な方は直接店舗に伺ってみてみては?炭火と鉄瓶で沸かした、極上のお茶をいただく事ができますよ! 取材スタッフ・キムラ氏もこの取材をきっかけに、ご家庭でお茶を飲む習慣ができてしまったそう(奥さんが入れてくれるようになったんでしょうか?ちなみに新婚)。日本伝統のお茶の文化は、21世紀になった今だからこそ次の時代に残していきたい、大切なもののひとつだなーと感じました。(文責・フルハシ)
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